左肩けがの状態は? バットから左手を離している様子も
南波キャスター:
大谷選手の肩の状態も気になります。

大谷選手は第2戦(日本時間27日)で盗塁のときに左肩を痛め、亜脱臼と診断されました。
第3戦では、入場時やベンチで待機中に黒いサポーターを装着しており、打席で顔をしかめる場面もありました。また、試合中には打席以外でも左肩を気にする仕草も見られました。
第1打席のフォアボールで出塁したあと、ユニフォームの胸元をつかんで、左肩を固定しているようにも見えました。
また、第2打席でセカンドゴロを打ったときも、左肩を固定するように走っていました。
SNSでも心配の声が上がっています。

「大谷さんを見ると期待よりも失敗が勝つ」
「大谷翔平、表情が辛そう。寒いニューヨークだけに心配」
「大谷スイングした時に肩痛そうで心配。無理せんといてくれ」
第4打席ではスイングしたあと、結構早く左手を離していました。第3打席で三振したときも、素人目には普段よりも早く左手を離しているように感じます。
6日の地区シリーズ・パドレス戦でホームランを打ったときは、もちろんボールも状況も違うものの、しっかり両腕でバットを持ち続けるスイングをしていました。

大谷選手の左肩について、野球医学に詳しいベースボール&スポーツクリニックの馬見塚尚孝理事長は「スイングで左手を離すなど、肩をかばっているように見える。まだ痛みがあるのだろう。肩に腕の重みをかけないよう、くの字に曲げていたのではないか」とみています。
また、大谷選手本人は、試合後の会見で「痛みも引いてきているので、自分のスイングが戻ってきている。(試合中)痛い痛くないは考えてない。痛くない気持ちでやっています」とコメント。悪化しないよう、走塁時など注意しているということです。
井上貴博キャスター:
「痛いか痛くないか教えてください」という記者の質問に対し、「痛くない気持ちでやっています」というのは、あまりない日本語ですよね。正直でもあるなと思いますが…。
元競泳日本代表 松田丈志さん:
試合に出たい、プレーしたいという気持ちは当然一番強いと思います。減らせる負荷は少しでも減らそうということでやっているのではないでしょうか。
ホラン千秋キャスター:
今、このタイミングなので「痛くない気持ち」と表現できるのかもしれませんが、もしシーズンの中盤でこのようなけがをしていたら、大事をとって休むことになっていたかもしれないですよね。とにかく勝ち切りたい思いが強いのだと伝わってきます。
スポーツニッポン MLB担当記者 柳原直之さん:
このポストシーズン、大谷選手はポジティブな発言が非常に目立っています。地区シリーズのパドレス戦で2敗して後がなくなったとき、そのような質問に対し「僕の頭の中には『後がない』という考えはもうない」と、きっぱり言い切っていました。
そういった気持ちで世界一を目指してやっていますし、本当にあと1勝なので、「痛くない気持ち」というのは、大谷選手の気持ちが非常に伝わってくる回答だったと思います。














