客離れ警戒で「値上げしづらい」
客単価が高い焼肉店は、節約志向での客離れを警戒して値上げがしづらく、大幅な価格転嫁ができないということです。
そのため、大量仕入れなどが可能な大手焼肉チェーン店とのコスト競争に耐え切れない中小の焼肉店が苦戦しています。

福岡県内でも今年に入ってからこれまでに少なくとも8店舗が閉店していて、小規模店の廃業を含めると、実際はより多くの焼肉店が市場から消えたとみられています。
「おうち焼き肉増えた」消費者の行動にも変化か
物価高は、消費者の財布も直撃。消費行動にも変化があらわれているようです。

消費者「以前は気軽に焼き肉屋さんに行こうって感じだったんですけど、最近はスーパーで買ってきて”家で焼肉しようか”という回数が増えてきました。」
消費者「ひとり焼肉のチェーン店によく行ってたけど、前は800円くらいで食べられたのに、今は900円1000円とかになってハードル上がりました」
「安くておいしい」が売りの、前出の焼肉店「焼肉ホルモンひろ屋」の社長は、「特別な日に1回ではなくて月に2回3回もきてもらえるようなお店にしたい」と話しました。

長く続く円安と物価高は日本に根づいた”庶民の”「焼き肉文化」をも直撃しています。