◇◇国際競争力の向上 国土の有効利用に伸びしろ

「これはもう新幹線も含めての話になりますけども。その中で、特に鉄道については、なんですかね道路予算ってのは何兆円と毎年出るのに、鉄道の予算で7000億ぐらいで、いつもその中で止まっちゃってるんですよね。だから、なんかダイナミックさが本当になくなってるっていうのが本当に悲しいんで、これからの日本の国際競争力を維持あるいは発展させるためにも、こういった、ただ単に道路を新たに作るっていうだけの発想ではなくて大きな目で見た、産業政策の一環としてのインフラ整備、その中で道路がどう位置づけられるのか、あるいは鉄道がどう位置づけられるのか。そういって考えていくとまだまだ、これからであるところの、むしろこの中九州自動車道や豊予海峡、四国新幹線、九州の東側の新幹線とかいうことの方が伸びしろがあるっていうことは、もう誰が考えても間違いないと思うんで、まず今、東京の方に集中してるからというのは、もうそれはもう、前の話だと。これからの先を考えたら、それぐらいの大胆な政策を持って、この狭い限られた国土を有効に使うには何が必要かっていう観点で、この事業っていうのは捉えていきたいなというふうに思ってます」

◇◇日本唯一の「ミッシングリンク」

(大分県・佐藤樹一郎知事)
「誠にありがとうございます。全く私も同意見でありまして、これもですね、日本全体に大きな効果と書いてあるんですけど、(資料の)一番裏側にまた、ここに地図があるんですけども、これ、そうなんです。要するに、やはり日本全体の効率をどう高めるかとか、産業競争力をどう高めるかとかですね、そういう視点から、どういう整備をすべきかという議論をすべきでありまして、もちろん地域ごとにこれが通ると、この地域は非常に人口が増えるとかですね、それから産業が栄えるとかそういうのもあるんですけど、やはり日本全体として見たときにどう取り組んでいくか、そのときに、やはり例えば豊予海峡の道路のところっていうのはもう四つの島の中で、繋がってないのがここだけでありますので、もうミッシングリンクになっております」

◇◇地方創生 議論は早急に

「それから新幹線の方も、例えば敦賀とですね大阪を、小浜ルートにするのか米原ルートにするのかとか、そこら辺の議論がありますけれども、そういう議論が終わらないと、次の基本路線を整備新幹線にするという議論もしませんということではなくてですね、やはり次の基本路線を整備新幹線にどういうふうに上げていくかという議論は、小浜・米原のところが固まらなくてもできる議論でありますし、九州の方も同じで、西九州のところがまだ今、佐賀のところですね、どう繋ぐかっていうのは、それが優先ですがいいんですけど、それが終わらないと次の議論をしませんということではなくて、やはり今、地方創生の議論もされておりますけれども、それをする上で、やはりこういう広域のネットワークインフラをどういうふうに作っていくかという議論をですね、もう早急に進めていくべきだったと思います」

「その中でやはり私達の方は、大分を通る路線がいくつかあるものですから、こういうところをしかも一番、いずれもですね、愛媛県が重要なパートナーといいますかになってきますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います」

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後編では、交流会議後に行われた記者会見での、両県知事の発言をお伝えします。「第3関門海峡」や凍結された「豊予海峡ルート」がどのように動くのかなど、2人の知事の見解を聞きました】