齋藤由希子選手:
「“良い成績”のイメージと“もし悪かったら”のイメージの両方を交互に頭に入れてしまい、感情をうまくコントロールできなくなってしまっていた。 でも いざォーミングアップして観客席見た時に少し冷静になれた。あとは武器として笑顔を大事にしてるので、専用のライブ配信カメラが来たら笑顔でいようと心に決めてそこからは普段通りの試合展開をできたと思っています」

パラリンピック、4位で迎えた6投目、不屈の笑顔でたどり着いた大舞台での最後の投てきです。

齋藤由希子選手:
「6投目は失敗してもいいから一生懸命投げようと。後悔をしないように、やり残したことがないように。子どもを出産してから2年間、一生懸命やった自分のために投げよう。 今持ってる力を全力で、後悔がないように投げようと思ったのが6投目」

弧を描いた砲丸は、この日、最高の11m61。最後は満面の笑顔でした。

齋藤由希子選手:
「ものすごく頑張って笑顔を作っていました。まだ4人残した段階で記録が出て4位ってことは もう ないんですよ。表彰台。ああ、終わった、取れなかったなと思って涙がこみ上げてきたけど、“笑顔でいる”と決めた。ライブカメラが近づいてきたので、涙を拭いて笑顔を振りまきました」