高校3年生、生活のすべてを変えた「あの日」
地元気仙沼市に甚大な被害をもたらした東日本大震災。齋藤選手は高校3年生を迎えようとしている大事な時期にあの日を体験しました。

2019年の齋藤由希子選手:
「校舎内にいて部活動のウォーミングアップ中だった。引き波や津波が来る様子を(校舎の)高い位置から見ていた。坂を人が上の方に登っていくのに“津波来ているよ”と叫びながら、みんなで必死に呼び掛けていたのは覚えています。これがどういうことなのかを理解できないまま、いろんなことが次々と起こっていたんですけど、50代の男性の先生は津波が来る様子を見てずっと泣いていた。その後の生活にどういう影響をもたらすのか、大人はわかっていた」

あの日の津波は自宅も飲み込み生活の全てをかえました。
半年間の避難所暮らしは、間近に控えたインターハイ予選にも影響を及ぼしました。