「涼しさの落とし穴」10月は食中毒最多

南波キャスター:
店舗ではなく、個人でも注意できることがあります。
厚生労働省「食中毒統計」によると、2019年から2023年までの5年平均で、食中毒の発生件数は10月が一番多くなっています。
秋の味覚で言うと、魚ではアニサキス、キノコでは毒キノコに接する機会が増えてきます。
食品問題評論家の垣田達哉氏によると、「涼しさの落とし穴がある。温度管理が不足したり、免疫力の低下もある」としています。
温度管理では涼しくなって弁当などに保冷剤を入れなくなったり、免疫力では寒暖差や季節の変わり目などで体調を崩したりと、本来感染しても発症しないであろう菌も発症してしまうことがあるそうです。

対策について、厚労省によると「O157」や「サルモネラ菌」、「カンピロバクター」などの食中毒の菌の多くは、75℃以上で1分熱せば死滅するということです。
ポイントは、▼一度冷めたら再加熱すること、▼電子レンジなどで温める時は時々かき混ぜる。下のほうが冷えている可能性もあり、かき混ぜることで全体をしっかりと加熱することが重要になってくるということです。