
日本の気象庁は、来月1日、2日ごろに九州に接近し、日本列島に沿うよう北東へ進むと予想しています。ただ、秋雨前線の停滞がしばらく続くので、台風接近前から雨となる見通しです。また、台風が秋雨前線に暖かく湿った空気を送り込むことで、前線が刺激されて大雨となるおそれもあります。

特に、22日に線状降水帯が発生した宮崎県をはじめとする九州南部は、現在にかけても断続的に雨となっており、土壌雨量指数(土の中の水分量)が多い状況です。今後も長雨が続けば、土の中の水分が抜ける間もなく台風がやってくることも考えられるので、注意・警戒が必要です。
また、地震の影響で、能登や高知県の西部、愛媛県の南予では地盤が弱まっている所があり、土砂災害が発生する可能性が普段より高まっています。これらの地域でも雨の降り方に注意が必要です。
現在は各国の予想が大方そろっていますが、そろっているからといって予報の信頼度が高いということでもありません。最新の情報をこまめに確認し、早めの備えを心がけるようにしてください。(気象予報士・東杜和)