“都心の大動脈”はどう変わる?

井上キャスター:
路線の整備や新たなビジネスの拡大などは具体的にどういうものがあるのかみていきます。

まず、「延伸」計画です。有楽町線「豊洲~住吉」と南北線「品川~白金高輪」の延伸計画があり、2030年半ばの開業を目指しています。

そして、もう一つは「不動産ビジネス」です。「渋谷ヒカリエ」や「ハラカド」などがありますが、2029年に地上48階建ての高層ビルが新宿西口にオープンする予定となっています。

経済評論家の池田さんは「個人や海外の資本が入ることで、徹底した利益追求を求められる可能性もある」と話しています。

少子高齢化で将来的に鉄道の利用者が減ることや、急激な運賃の引き上げが難しいという中で、「駅員の数」や「利用客の少ない駅」の整理が求められる可能性があるということです。

ホランキャスター:
お金が入ってくることで、普段から使っている利用者の利便性や、外国人観光客の利便性、駅が綺麗になることなど、良い面もたくさんあると思うんですが、今回のような大型の新規上場で心配事や懸念点はあるものなんですか?

秋元さん:
どうしても利益追求型になりがちなので、大きな投資とのバランスをどう捉えるかというところはありますが、それこそ経営力が問われる部分かなと思います。

なので、利益はしっかり追求しつつも、調達したお金で新規の投資もしっかり行なっていく。投資はするけど利益はしっかり伸ばしていく。その両方が求められるので、そこはある意味、市場からのプレッシャーがより強くはなるので、すごく難しくなっていくとは思いますが、経営者がしっかりやっていくと思いますので、今は市場の期待値はすごく高い状態かなというふうに思います。

ホランキャスター:
あとはNISAなどが拡充されたので、先ほどの優待などを求めてこれから買う人もいるかもしれないですよね。

秋元さん:
これだけ身近な会社なので、新しく投資する人は手が出しやすく、優待もかなり身近なものなので、魅力的かなと思います。

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秋元里奈 さん
オンライン直売所「食べチョク」代表、33歳、神奈川の農家に生まれる。