■東京2025世界陸上 男子200m決勝(19日、国立競技場)

男子200mの決勝が行われ、王者・ノア・ライルズ(28、アメリカ)が19秒52の1着でフィニッシュし、ウサイン・ボルト以来、史上2人目の大会4連覇を果たした。

決勝のレースは、8人全員が準決勝で19秒台を出したハイレベルな戦いとなり、レース前の選手紹介では、人気アニメ『ドラゴンボール』の“元気玉”のパフォーマンスで会場中のエネルギーを集め、今大会一番の雄叫びで気合十分。

序盤はまずまずのスタートを切り、少し出遅れたが、コーナーを終えると前を走るB.レベル(21、ジャマイカ)、K.ベドナレク(26、アメリカ)らと横並びに。最後のストレートでギアを入れてスピードに乗り、会場の声援を受けながら逆転し、見事1着でフィニッシュ。金メダルを確信すると、右手で4本の指を立て「4連覇」のポーズをみせ、勝利を喜んだ。

レース直後のインタビューで、「もう本当にいろんなことが今シーズンもあって苦労もたくさんあって、その中で4連覇。自分の中で最大の誇りを持っている」と安堵した表情をみせたライルズ。「もう本当にこの5万6000人の元気玉でたくさんのエネルギーが集まって、最高の走りができた。次の目標は4×100mリレーの金メダルだ」と会場の声援に感謝し、次戦に向けて力強く意気込んだ。

今大会100m決勝では銅メダルで2連覇を逃し、リベンジに燃えるライルズは、前日の準決勝で19秒51の今季世界最高を叩き出した。準決勝後のインタビューで「史上最速の決勝になると思う」と気合が入り、「すごいレースを期待してくれ」と意気込んでいた。

【男子200m決勝結果】
金メダル:N.ライルズ(アメリカ)19秒52
銀メダル:K.ベドナレク(アメリカ)19秒58 
銅メダル:B.レベル(ジャマイカ)19秒64