一方、広島県警は防犯対策とともに、私たち自身が「闇バイト」に加担しないように注意することも大切だといいます。

■広島県警察 減らそう犯罪情報官 太田貴之 警視
「一度でも闇バイトに応募してしまうと、『辞めたい』と言っても、『いまから家に行く』とか、『家族に危害を加える』『お前のことを警察に言う』など、犯罪組織から脅されて、結局は逮捕されるまで辞めることができなくなってしまいます」

15日ごろ、横浜市の住宅で男性に暴行を加えて殺害し、現金を奪ったとされる容疑者は、警察の調べに対し、「SNSで『ホワイト案件』などという投稿を見つけ、指示役とつながった」「仕返しや家族にも危害が加えられるかもしれないと考えると、断れなかった」と話しているといいます。

警察は闇バイトの募集には「よく使われる文言」があると指摘します。

■広島県警察 減らそう犯罪情報官 太田貴之 警視
「掲載される広告に、”即日現金”、”高額即金”、”副業”、”ハンドキャリー”、”書類を受けるだけ”、”行動確認”、”現地調査”などのワードがある場合は、特に注意していただければと思います」

闇バイトは、名前や住所、顔がわかる免許証などの身分証を写真で送るよう求められるケースが大半です。またSNSだけでなく、求人サイトなどで、普通のアルバイトに見せかけて「闇バイト」が募集されている場合もあり、注意が必要です。

万が一強盗などの犯罪行為を行った場合は、重い刑罰に処されます。強盗は、5年以上の懲役。強盗によって人を殺してしまった場合(強盗殺人罪・強盗致死罪)は死刑または無期懲役。出し子役や受け子役として闇バイトで募集されていることがある、特殊詐欺は10年以下の懲役に処されます。

広島県警は、もし闇バイトに関わってしまったらすぐに最寄りの警察署に相談するか、警察相談ダイヤル「#9110」に電話するよう呼びかけています。