非課税が人気の「NISA」…相続で税金が2倍に!?
続いては、おトクな面が目立っている「NISA」。相続には意外な落とし穴があるんです。
50代女性:
「娘が社会人になったばっかりなので、ふたりでNISA始めようかと」
50代女性:
「米国系のNISAにしていたので、円安で増えていますね。メリット受けています」
2024年1月にはじまった「新NISA」。すでに2400万以上の口座が運用されていますが、最大のメリットは税金がかからないこと。

普通に株を買った場合、1万円の利益が出ても税金で20%とられ、手元に残るのは8千円ですが、NISAなら税金が免除されるので1万円がそのまま手元に。
しかし、相続すると一転、普通の株と同じように「税金がかかる」ようになってしまう場合もあるのです!しかも…
橘さん:
「NISAで運用している時に相続が起きてしまうと、税金的に損をしてしまうことがある」
例えば、以下のようなケース。
▼父親が100万円で株を購入
▼株が50万円に下がった時に父親が死亡し、娘が相続
▼娘は株が150万円に値上がりした時に売却した
これ、父親が買った株が「NISA」だと、通常の株より売却時の税金が高くなるんです。
そもそも株を売った時にかかる税金は<購入時の価格>と<売却時の価格>の差額から計算します。

なのでNISA以外の口座で株を運用していた場合
【父親が購入した価格100万円】-【売却価格150万円】=【利益50万円】となり、税金(20%)は10万円。
しかし、NISA口座で株を運用していた場合は「相続した時の価格」を元に計算するので、
【娘が相続した価格50万円】-【売却価格150万円】=【利益100万円】となり、税金(20%)は20万円になるのです。
元々は同じ100万円だったのに、税金が2倍に!株が値下がりしてる時の「NISA」相続には注意が必要なんです。
人気のNISAに思わぬ落とし穴。知らないと、損をするかもしれません。
(THE TIME,2024年10月23日放送より)














