「東京11区」では、9期連続当選のベテラン議員が裏金問題で窮地に。合わせて5人が乱立する都内屈指の激戦区となっています。
無所属 下村博文 候補
「皆さんに大変な政治不信、このことについてまず皆さんにお詫びを申し上げたいと思います。本当に申し訳ありませんでした」
自民党安倍派の元幹部で、文部科学大臣や党の要職を歴任した下村博文氏。1996年の初当選以降、一度もこの「東京11区」で敗れていませんが、いま最大の危機が訪れています。
下村博文氏(衆院・政治倫理審査会 3月18日)
「(キックバックの復活について)どんな形で誰がどう決めたのかということについては、私も全く承知をしておりません」
裏金問題をめぐって安倍派の事務総長を務めた下村氏は、党から1年間の党員資格停止処分を受け、無所属での立候補に追い込まれました。
無所属 下村博文 候補
「この日本の立て直しを、そして教育改革の実現を果たしたい」
“お詫び”行脚に加えて、専門の教育改革で必死に支持を訴えますが、自民党の看板を失った下村氏に対し、立憲民主党の阿久津幸彦氏が大接戦を繰り広げています。
立憲民主党 阿久津幸彦 候補
「裏金は脱税ですからね、脱税は法律違反ですからね。法律違反をしている、そういう人たちに法律を作ってもらう気になるでしょうか」
立憲民主党は、下村氏から選挙区を奪う千載一遇のチャンスだとして、ここを“最重点区”と位置づけ、攻勢を強めています。
野田代表もトップ就任後初めての街頭演説先に選んだのが、この選挙区でした。
一方、元・栃木県の足利市長で、日本維新の会から立候補している大豆生田実氏は、今回の選挙では下村氏を支えてきた自民票が分散していると手応えを感じています。
日本維新の会 大豆生田実 候補
「(Q.現状の手応えは)抜群にあります。抜群です。きょうも駅を使ってらっしゃる方々が私の目を見て挨拶してくださるんですね。こんなことは今までないですね」
共産党から立候補している伊波政昇氏は、「裏金は組織的な犯罪だ」と追及しています。
共産党 伊波政昇 候補
「(下村候補は)『当選すれば禊ぎを果たせる』、そんなこと言っています。そして旧統一教会との癒着についても、真相解明に後ろ向きです。こんな候補に負けるわけにはいきません」
このほか、無所属で立候補している斎藤孝幸氏は、SNSなどで政策を訴えます。
無所属 斎藤孝幸 候補
「いま、日本の国政は同じようなことを言う同じような政治家ばかりいませんか。その人たちが互いに足を引っ張り合い、新しい経済対策を考えず、国力が低下し、経済が滞っています」
大接戦となった東京11区。“政治とカネ”をめぐる有権者の判断まであと4日と迫っています。
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