AIを使って「選挙費用を節約」
立候補すると1300万円ほどかかると言われる選挙。
しかし最近は、政治と金の問題意識もあり「選挙費用を抑えるのが全国的な流れ」になってるといいます。
例えば7月に行われた東京都知事選。実際に選挙費用を節約したのがAIエンジニアの安野貴博さん(33)です。
お金を節約した選挙戦ながらも15万票を獲得し5位に。この得票数は【都知事選30代候補者】の歴代1位の数字です。
選挙プランナーの松田さんによると、都知事選では5000万円以上を使う陣営もあるとのことですが、安野さんが使ったのは約800万円。
▼供託金⇒300万円
▼AI運用費⇒約200万円
▼ポスター⇒約120万円
▼選挙カー⇒約100万円
▼諸経費⇒100万円
▼選挙用品⇒50万円
費用を節約できた一番の理由は、AIの活用です。YouTubeに公開した「AIあんの」(※現在は終了)では、安野さんのマニフェストを学習したAIが24時間有権者の質問に回答。その数は8600件にものぼり…
都知事選に立候補した安野さん:
「AIあんのと毎日喋ってるうちに、『手伝ってみたくなった』とボランティアに来ていただいた方もいた」
都内1万4000か所の掲示板にポスターを貼る作業も、1000人のボランティアがお手伝い。業者に頼むと1200~1300万円かかる費用を1000万円ぐらい節約できたといいます。
さらにポスター設置場所の地図をAIで作成。ポスターを貼ると色が変わっていくなどゲーム感覚で楽しんでいるボランティアも多かったとのこと。
安野さんは、お金や応援団体がなくても「テクノロジーの活用で当選する人がでるのは時間の問題」と話します。
選挙のプロも最近の傾向について…

選挙プランナー松田さん:
「地盤(応援団体)・看板(知名度)・鞄(資金)がなくても十分戦えるような選挙戦に変わってきてる。自己資金100万円も使わずに当選するケースが、地方議員であればたくさん出ている」
(THE TIME,2024年10月22日放送より)