Q:今回は「経済の活性化」を最も重視した人が4割。基地問題よりも重視する人が多かった。
「経済活性化」を最重視して投票した人のうち6割が佐喜眞さんに、3割が玉城さんに投票していました。玉城さんには「基地も経済も」という期待があると思います。どう取り組んでいきますか?
玉城デニー知事
かつては大きな県知事選挙などの場合、「基地か経済か」と二分されていたわけですよ。ところが、この基地問題も経済の問題も沖縄固有の課題であることは間違いないわけです。ですから、基地問題も経済問題も両方解決していくということで予算を組み計画を立てていかないと、どっちかを優先してくというわけではなく、2つやりたい。
私はその双方が大事なんだと常に話をし、経済には例えば振興計画をしっかり進めていくということと、基地を返還させた跡地利用が那覇新都心や北谷のハンビーのように非常にスムーズにいっている。税収も雇用も事業所も、すでに実証されている。

そういう未来の方向性を求めることは経済も伸ばして安定化させていくことなんですよ、ということを同時に訴えさせて頂きました。
ですから、そのための個別具体の対応も丁寧に説明していって、経済の活性化をしっかり伸ばしていきたいというように思います。

【VTR・県民からの要望】
◇新型コロナで仕事を失っている方もいます。基地問題より先にコロナ禍を解決して欲しい。
◇観光だけに頼らない強い経済を作って欲しい。県外に頼らずとも沖縄県民が裕福になれるような経済を作って欲しい。
◇1期目の改善点を踏まえて、今回どういった点を改善しようと考えているのか。

玉城デニー知事
実は令和2年から令和4年、今年の6月まで沖縄県は新型コロナウィルス感染症対策、経済の特に事業を維持し、雇用を継続させるという取り組み、そして県民の暮らしの様々なセーフティネットに6765億円、実際にその予算を作って、その計画にそれぞれ落としてきている。
実はこのコロナの状況でも倒産件数が少ない。最近は観光客が少しずつ戻りつつあって、実はいろいろな現場で人の手が足りないという状況まで来ています。ですから、コロナを収束させていくことは同時に経済を回復させていくことですから、この両方を一緒にやっていく。
医療提供体制を構築し、感染もおさえていって、経済を持ち上げていく。これはこれまでもやってきましたから、これからもやっていきたいと思います。

それから、観光中心ではない経済をやってくれという話がありました。これも実は観光関連産業が今一番打撃を受けていて、その分野での雇用、正規雇用から非正規雇用に置き換わってしまっているんですけども、観光関連の人材も、人材のリスキリング=学びなおしとか、スキルアップのためのいわゆる「観光で稼ぐ力」を人材で作ることによって、もっと幅広い観光の魅力、世界から選ばれる観光地の沖縄としての魅力をもっと高めていくための投資、公共からの投資は必要だと思います。

Q:2期目への改善点に関しては?

玉城デニー知事
それはまさに人づくりだと思います。人づくりにはこの間、「よそから人を引っ張ってきて働かせて、そこで働いているうちにみんなで覚えていこう」という感じだったのですが、これからは沖縄県内にいて、沖縄で人を作っていく。この人の周りに人づくりをする環境を作っていく。それを企業と一緒に育てていく、企業が人づくりをしたら、企業に対して補助をして、この企業がこの人に対して補助をする。例えば、奨学金を借りて借金を返済しないといけないという、この働いている方に企業がサポートしたら、県はこの企業に対してサポートする。
そういうサポートの仕組みをたくさん作っていって、人がしっかりと育っていく、そういう沖縄を作っていきたい。
これはまさに反省から改善する大きな点ですね。