記録を出す陸上から趣味としての陸上へ
佐藤は、県内の高校進学と同時に陸上部に入部。冬場は駅伝に取り組むなど持久力をあげ、入学当初は54秒台だったタイムも高校3年時には49秒台と成績も右肩上がり。栃木の作新学院大学に進学後も陸上を続け、毎年自己ベストを出していた。記録を出し続けていた理由を聞くと、迷うことなく答えが返ってきた。
「結構負けず嫌い。自分より速い選手が出てきた時や、自己ベストを抜かれた時に、くそ!悔しいなって思う気持ちはある」
ここまで聞くと順風満帆な陸上人生を歩んできたかと思うが、そうではない。大学4年時に今まで出ていた自己ベストがぱたりと出なくなり、その頃から”記録を出す”ということも含め陸上が嫌になっていた。
「陸上を辞めようか‥続けようか‥」そう悩んでいるうちに社会人となり陸上部がない会社に入社。佐藤は、個人で陸上を続けることを選択した。
「フルタイムで仕事をし、午後5時、6時頃から母校(作新学院大学)や、作新学院高校で練習を続けていた。その感覚が高校生の時に授業が終わって部活に行くような感じで。それがいい意味で記録を出すためにやっていた競技が、”趣味”のような楽しんでやる陸上に戻れた感覚があった」。
楽しく陸上をやりたい気持ちや陸上ができる素晴らしさを、再認識したことが陸上人生の転機となったと話す。














