アフガニスタンなどで病や貧困に苦しむ人の支援に取り組んだ医師・中村哲さんに密着したドキュメンタリー映画の上映会が県内各地で行われています。

小国町でも来週、上映されるのを前に、中村さんに縁のある実行委員が映画への思いを語りました。

映画「荒野に希望の灯をともす」は、アフガニスタンなどで医療活動をしながら人道支援に取り組み、2019年に現地で銃撃され亡くなった医師・中村哲さんを20年以上にわたって取材したドキュメンタリー作品です。

劇場公開は2022年ですが、県内各地で自主上映会が開かれていて、今月27日には小国町で予定されています。

基督教独立学園高等学校(小国町)教員 岩﨑桃さん「見るというよりぜひ感じてほしいなと思っています」

小国町にある基督教独立学園高校の教員で、上映実行委員の岩﨑(いわさき)さんです。

こちらの映像は、今からおよそ20年前、高校に中村哲さんを招き行われた講演会の様子です。

岩﨑さんが高校生の時に同級生に呼びかけ、中村さんに手紙を出し実現しました。

基督教独立学園高等学校(小国町)教員 岩﨑桃さん「一番印象に残っているのは、『私たちが知っていることは本当に少ない』『知るためにはその場に行ってみるしかない』ということを中村哲さんは語ってくれた」

岩﨑さんが一番好きな中村さんの言葉は『一隅を照らす』というものです。

基督教独立学園高等学校(小国町)教員 岩﨑桃さん「目の前の人に目を向け心を向けて生きてきたこと。だからその言葉は人の心に届く。中村さんによって照らされた人たちがいたということは本当。その中の1人だったなと思う」

映画ではこうした中村さんの姿が映し出されています。

基督教独立学園高等学校(小国町)教員 岩﨑桃さん「中村哲さんの葛藤であったりとか苦しみであったりとか、そして喜びであったりとか、カメラを通して知ることができるのが映画のみどころだな」

映画「荒野に希望の灯をともす」の小国町での上映会は、今月27日に開かれます。

改めて、県内での上映スケジュールです。

今月27日には小国町で上映が予定されています。

また、県内で最後の上映となる長井市では中村哲さんの命日である12月4日に上映が予定されています。

【そのほかの上映日と場所】11月4日・南陽市、11月10日・川西町と飯豊町、11月24日・山形市、11月30日・高畠町