くら替え目指した参院議員現職 出馬を断念

自民党・大家敏志参議院議員(57)
「この9区,悲願の議席を奪還するにはまだまだ力不足だったんだろう。そういう判断が下った」(10月11日)

公示が4日後に迫る中、出馬を断念した大家氏。

自民党本部が去年11月公認を認めない決定を下した後も市議・県議からなる応援団を引き連れ決定を覆すよう迫り続けていました。

所属する派閥のトップである麻生太郎氏からくら替えが認められない中でも、総裁選の前には公認が得られると自信をのぞかせていました。

自民党・大家敏志参議院議員(57)
「大家敏志に決まると思いますね」(9月8日)

「任期中の議員の『くら替え』は党から要請があることがルール」としている自民党。

「ルールを守る」ことを掲げる石破政権で公認は得られませんでした。

自民党福岡9区 松尾統章 支部長代行
「自民党にとってもよくないと思います。当然投票に行かない人も増えてくると思いますし」

「みんな振り回された」ぼやく県連関係者

そもそも大家氏が2022年に参院選に出馬した時点で福岡9区は空白区でした。

くら替えで出馬すれば18億円かけて参議院の補欠選挙が行われることになる中、自民党の調査で大家氏への支持は伸びていなかったということです。

自民党福岡県連の関係者は「みんな大家氏に振り回された。そもそも参院選に出なければ良かっただけだ」とくら替えからの出馬を目指した大家氏の姿勢を疑問視していました。