本当に高校生?大人顔負けの実践授業

英語だけで行う授業もあります。インターネットで資金を集めるクラウドファンディングについてのディスカッション。

1年生男子:
「I think…many people’s… support」

1年生なので英語は中学レベルの学生がほとんどですが、とにかく話して伝える姿勢が上達にもビジネスにも大事なんです。

さらに今、最も成功のカギとなるスキルも学びます。

『神山まるごと高専』松坂さん:
「新しいものが次々と生まれてくる時代だからこそ何が必要なのかと考えると、次にデザインだと」

「デザイン」の力。みなさんも、ぱっと見た印象で商品がほしくなったり、ホームページがしっかりしていたら信頼したりしませんか?

そのデザイン力を磨く授業では、学校の近所にあるコーヒーショップのポスターを作製。

1年生が作った水出しアイスコーヒーのポスターは、店の人も「完成度に驚いた」という作品で、実際に店に貼ると「売り上げが去年の3倍になった」のだとか。

2年生が取り組んでいるのは、大阪・関西万博の徳島パビリオンのブース。「空間ディレクション」の役割で、コンセプトや、来場者に届ける体験性などを出展する企業と一緒に考えているといいます。

菊井福音さん(2年生):
「物を陳列する什器をどういう形にしようとか、徳島といえば渦だから、人の動きも渦みたいに動いたら面白いよね、みたいな感じで」

「地産地食」の給食

そして、平日3食用意される給食にもこだわりが。

学生たちが「おいしい!」と絶賛する給食は、地元産の野菜や肉などをふんだんに使った定食やカレーやパスタなど「地産地食」の日替わりメニュー。地産率80%(※全国平均56%)で、地元農家の支援にもなっているんです。

食堂で女子トークに花を咲かせていたのは2年生女子。時には「放課後にプリクラ撮ってスターバックスに行きたい」と思うこともあるといいますが…。

2年生女子:
「田舎すぎて寄り道するところがない。そのかわり、この間放課後に一回寮に帰ってコンビニに行った後、川で遊びました。お金かからない(笑)」

特別じゃない、10代の学生たち。みんなが入学当初から起業を目指していたわけではありません。

菊井さん(2年生):
「OLになるということに、そこまで憧れがなかった。自分で新しいことを起こして何か活躍できる人になれたらめっちゃかっこいいなと思ったのがきっかけかも知れない。多分親もすごく不安だっただろうけど、全力で応援してくれるので、今ここで楽しく過ごせている。本当にありがたい存在」

学生たちの姿にスタジオ驚嘆

まだ15歳、16歳ながらも志が高い学生の姿に、櫻坂46の松田里奈さんは「スゴい」と驚嘆。「日本の未来は明るいなとすごく思ったし、こういった高校が増えたらいい」と話した。

また、江藤愛アナは学生たちの言葉に注目。話す内容に「自分はこうだ」としっかり意見があるとし、今後どう羽ばたいていくのか楽しみと目を細めた。

(THE TIME,2024年10月10日放送より)