再始動は「笑顔でスタートもしたし、笑顔で終わった」
9月の取材時、2日後に大会を控えた四十住さくら選手は大技を着地した直後に転倒し、後頭部を強打するアクシデントの場面があった。意識は朦朧とし、誰もが欠場を考えたが、大会には、四十住選手の姿があった。
そこには、普段と変わらない笑顔もあった。その結果は日本人最高の4位。彼女の表情が、その充実感を物語っていた。
Q:(出場を)やめようかなという気持ちは?
四十住:
いや、なかったです。やっぱりスケートボードって楽しくないとだめだし、楽しい姿を見て貰いたいから笑顔でスタートもしたし、笑顔で終わった。それが今後のロス五輪に向けての大会でもそうやって出来るようにしたいなと思って出ました。
四十住さくら(よそずみ・さくら)
2002年3月15日生、和歌山県出身 女子パーク(お椀型のコースで滑り技の難度を競う種目)
兄の影響で小学校6年生の時にスケートボードを始めた。18年には日本選手権、アジア大会、世界選手権と全ての大会で初代女王に輝いた。21年の東京五輪で大技540を2回を成功させ、金メダルを獲得。連覇を目指した24年パリ五輪は決勝に進めず、10位。9月のXゲームズ千葉大会では日本人最高位の4位。














