マイナ保険証の使用率「10%を切っている」クリニックでは

一方、こちらは名古屋市中川区の「加藤クリニック」。
(加藤クリニック 加藤政隆 院長)
「(マイナ保険証の使用率は)当院では10%を切っています。そこまで都会ではないので地域性で普及率が少ないのではないか」

(診療を受けに来た人)
「(マイナ保険証は)使っていない」
「マイナ保険を使っている。障害者の医療証とあわせて2つを出す」
「(マイナ保険証に切り替える予定は)いまのところない。子どもが3人いて(マイナカード発行の)手続きが大変で」

国によると、マイナンバーカード自体の普及率は9月末時点で約81%。その8割が既に保険証にも登録していますが、利用率は12%程度に留まり、なかなか浸透しない現実が見えてきます。
そして、もう一つの心配も…

(加藤クリニック 加藤政隆 院長)
「最大のデメリットはセキュリティにある。簡単にクレジットカードのスキミング(情報抜き取り)ができる時代に、どれだけのセキュリティが担保されているか心配はあります。心配なのは普及率の低さに対して12月まであと2か月。全面的に切り替えられるのか、かなり不安を感じている医療機関は多い。もう少し現在の保険証を延長していただきたい」