期限の「12月2日」が過ぎると、これまでの保険証どうなるの?

期限の「ことし12月2日」が過ぎても、今の保険証がすぐに使えなくなるわけではありませんが、最終的にマイナ保険証に切り替えない人には、代わりに資格確認書が送られます。

39万人の被保険者を預かる名古屋市は、その送付作業に備えています。

(名古屋市 保険年金課 三尾幸史 課長補佐)
「事務的な対応や周知広報を含めて、やることは正直とても多いです。最終的には、どうしても混乱がないように重きを置いてやらざるを得ないので。そこは、もう頑張るだけ」

システムの不具合、セキュリティの心配もある中、マイナ保険証への一本化について、開業医を中心にした愛知県保険医協会は強い懸念を口にします。

(愛知県保険医協会 荻野高敏 理事長)
「メリットは…パッと思い付かない。特にきついのが医療が必要な人。病気がたくさんある高齢者の人が、マイナカードを取るのも、保険証に“ひも付け”するのも大変。今のところ、マイナ保険証を使っている人は1割ほど。トラブルが10倍になる。全員がマイナ保険証を使い始めたら。(愛知県保険医協会としては)従来の保険証を残してください。マイナ保険証を使える人は使えばいい。便利だと言っている(アンケートの)回答も1割弱あるので、そういう方は使えばいい。多くの方が困っているので、紙の保険証も残してくださいという立場」

(大石アンカーマン)
「紙の保険証とマイナ保険証の二刀流でいいんじゃないかと」

「国民皆保険」という国の根幹に関わるマイナ保険証。
全面導入まで2か月を切った中、いかに安定させるかが極めて重要な課題です。