奈緒さんと玉森さんはまさに<ほこ美と海里>そのもの

――クレーンゲームが得意だと話すほこ美が物理的な考え方で景品の獲得方法を考える場面がありますが、実際にそういったやり方で景品を獲得することは可能ですか?

実は、ほこ美のように物理的に考えて景品を動かすことは簡単ではありません。そこは制作スタッフの方も悩んでいました。クレーンゲームは景品の重心のバランスや、ボタンを押す、離すタイミングによって、毎回動きが変わるので、その通りにうまくいくことはなかなかなくて…。撮影3日前に助監督がほこ美のセリフ通りに動くかどうかの事前検証をするために店舗に来られて。景品を1ミリ、1ミリと少しずつ動かして、置き場所や支えているバーも何センチが一番動くのかをメジャーで測りながら、1時間ぐらいかけて撮影の段取りを決めている姿を見ました。

――とても細かく詰めていくなかで、撮影当日は事前検証通りに景品を獲得できたのでしょうか?

思っていたようにいかず、試行錯誤を重ねていました。その時に印象的だったのが、失敗してしまうたびにスタッフの方が、「次、できるよ。大丈夫、大丈夫」とみんなで励まし合っていたんです。その姿を見てとてもいいチームワークだなと感心しました。どの落としが採用されているか、僕自身も放送が楽しみです。

――奈緒さんや玉森さんのクレーンゲームの腕前はいかがでしたか?

奈緒さんはコツをつかむことがすごくうまい方でした。一度「こうやって取るんです」と説明をしたら、合間にずっと練習をされていて。最終的に撮影が終わる頃には袋いっぱいの景品を持ち帰ることができるくらいうまくなっていました。その腕前に思わず、「奈緒さんが攻略動画を出したら、みんな見ると思いますよ」と言ったら、とても喜んでいました。玉森さんは、奈緒さんのその様子を見ていたようで、コツを聞いて挑戦されていましたね。その姿はほこ美と海里のようでした。