4か月たったレタスも新鮮!長期保存できるワケは?
さらに、高騰する野菜などを長持ちさせる世界初の技術も登場!
『日本農業新聞』石原さん:
「冷蔵庫でもなく、冷凍庫でもない第3の世界初の保存技術。中々日持ちしないような野菜でも半年ぐらい持っちゃう」

その名も「ZEROCO(ゼロコ)」。一見すると冷蔵倉庫のようですが、庫内は温度0℃、湿度100%弱をキープ。ただ、湿度100%近くなのに結露や霜も水滴もなく、乾燥している感じです。

これは、温度が低いほど空気が含むことができる水蒸気量が減るため、0℃では少ない水分で100%に近づくという原理ですが、この状態を作るのが革新的な技術なんです。
庫内には、約1か月保存されていたレタスがありましたが…
THE TIME,マーケティング部 西堀 文部員:
「え、スゴイ!全然変な色もない!」

『ZEROCO』楠本修二郎社長:
「レタスはだいたい4か月くらい、新鮮状態がキープできる」
さらには、約1年2か月前から保存している梨も、まったく傷んでいません!

なぜ驚異の長期保存が可能なのでしょうか…?
一般的な冷凍庫は約マイナス18℃で、湿度60%。食材を冷凍すると、含まれる水分が凍って膨張し、細胞を壊してしまいます。
しかしZEROCOは、ギリギリ凍らない0℃に保ち、細胞を傷つけません。さらに湿度を高め、乾燥・酸化も防ぐ技術で長期保存を可能にしているのです。
北国に伝わる「雪の下で野菜を保管する手法」を元に考え出されたZEROCO。鮮度をキープするだけでなく、「美味しくする」のも大きな特徴だといいます。
約1か月保存したレタスを実際に食べさせてもらうと、シャッキシャキ!
西堀部員:
「みずみずしいです。しかも噛めば噛むほど甘い!」

約2か月保存のアボカドやパプリカ、約7か月保存のキャベツやニンジンなども新鮮そのもの。このように食材を新鮮なまま長期保存できれば、不作や不漁の時でも供給でき、価格の安定につながります。
『ZEROCO』楠本社長:
「生産者さんが大量にとれた時に、価格を維持するために廃棄しなきゃいけない。これは本当にもったいないことだと思いますから」

コンテナ型のZEROCOを作り日本の食材を海外に輸出する計画もあり、実現すれば大量廃棄が問題になっている牛乳も輸出可能に!さらに最終的には一般家庭で使えることが目標とのことです。