居住地を訪れて『近隣住民に聞き込み』することも

 さらに企業の要望に応じて採用候補者の居住地などへ調査に赴くこともある。

 (企業調査センター 角田博事業部長)
 「よくわかってくるのが、例えば副業やっていますとか、会社やっていますとか。あと騒音トラブルとか、住民との間でいざこざがありますよとか、そういうのを聞けることがありますね」

 取材した日に訪れたのは関西のとある場所。ある企業の中途採用に応募した30代の人が住むマンションに聞き込みに来た。
 (角田さん)「すみません、ちょっとお伺いしたいんですけども、住人の方に変わった人とか?」
 (近隣住民)「そんな人いませんよ」
 (角田さん)「面倒くさそうな人とかいないですか?」
 (近隣住民)「みんなおとなしい」
 (角田さん)「(部屋番号)の方ってお名前わかります?」
 (近隣住民)「知らない」
 (角田さん)「誰も知らない?」

 (角田さん)「隣の音とかうるさかったりはないですか?」
 (近隣住民)「私は聞かないですね」

 調査対象に気付かれないよう、1時間ほどかけて近隣住民に聞き込みをしたが、特に不審な情報は得られなかった。

 (企業調査センター 角田博事業部長)
 「(情報が)出てきちゃったりすると、何かしら目立った行動とか問題行動とかがある可能性が高い。隣近所の人もその方のことを知らないし、言ってみればひっそりと問題なく生活をしているのかなというところですね」