Z世代に刺さった「下町グルメチェーン」

2024年和食業界のヒットワード、最後は<ご当地グルメのチェーン店>

『月刊食堂』通山編集長:
「例えば『もんじゃ』『焼きとん』は、東京を中心にした関東の食文化。こういう一部地域でしか食べられていないものでチェーン化をする企業が出てきた

東京下町のソウルフード、もんじゃ焼きをチェーン化したのが『元祖海老出汁 もんじゃのえびせん』(全国で4店舗展開)です。

一番人気は、魚介・チーズ・もちなど具だくさんの「元祖海老出汁もんじゃスペシャル」(1859円)ですが、ウリはエビの殻を焼いて5~6時間煮詰めて作る「えび出汁」

女性客:
「えびの出汁が風味豊かに香って下町のもんじゃにはない味わい

これまでになかった独特の味と食べ方が、もんじゃ初体験のZ世代に刺さり、リピーターが続出!大阪や神奈川にも展開エリアを広げているといいます。

“奇跡の上場”を果たした「立ち飲みチェーン」

そして、急成長の“ご当地グルメ”チェーン店がもう1つ。2024年2月に株式上場した『立呑み焼きとん大黒』です。

『月刊食堂』通山編集長:
「お酒を出す業態で、かつ立ち飲みで上場は難しいだろうと言われていたが、かなりの快挙。“奇跡の上場”と言われている」

新鮮な豚や牛もつを客の目の前で焼き上げ、1本99円~とリーズナブル価格。

一番人気「ればテキ」(1本242円)は、ふわトロに焼き上げたレバーに、ごま油が効いたネギダレたっぷりの1本で、常連客の中には「週8~9回来る」という人まで!

ヒットの秘密は、串焼きの効率化
熟練の技が必要な「串打ち」はすべて自社工場で行い、各店舗に配送。店では焼くだけなので、大幅な時短になっているといいます。

“奇跡の上場”を成し遂げた『焼きとん大黒』、今後数年でグループ100店舗の
達成を目指しています。

櫻坂46・松田里奈の「個人的」ヒット外食2024

スタジオでは、櫻坂46・松田里奈さんが“個人的”ヒット外食を披露した。
「夏の忘れられない思い出になった」というのが、『yelo(イエロ)』(東京・六本木)のティラミスかき氷。

数あるかき氷店を自らリサーチし、厳選しての訪問。ケーキ風のかき氷は初めてで「最高に美味しかった」とのことだが、“おまけ”の思い出も。

櫻坂46・松田里奈さん:
「美味しくて全部食べ切ったら、すごく寒くなって、夏だったんですけどおでん食べに行きました(笑)」

ただ、数々のヒット外食が生まれる一方で、「飲食店の厳しい現状」も…。

あれだけ人気だった「から揚げ専門店」は、2023年に倒産が急増。「焼肉店」も牛肉の高騰で2024年は倒産が倍増している。(※帝国データバンクより)

『月刊食堂』通山さんによると、「外食店は10年で1割しか生き残ることができないと言われている」とのことで、飲食店は、ヒット以上に“続ける難しさ”があると紹介した。

(THE TIME,2024年10月3日放送より)