5日から県内の宮崎最低賃金は55円引き上げられ、過去最高の時給952円となります。
宮崎市では最低賃金について周知を図ろうと、街頭キャンペーンが行われました。

4日のキャンペーンでは、JR宮崎駅前で宮崎労働局の職員らがティッシュを配り、最低賃金が引き上げられることを呼びかけました。

5日、引き上げられる県内の最低賃金。
これまでの時給897円から55円引き上げられ、過去最高の952円となっています。

最低賃金は、経済情勢に応じて毎年改定されるもので、今回の引き上げ額は、中央最低賃金審議会が示した目安額を5円上回り過去最大の引き上げ幅となりました。

最低賃金の引き上げについて県民は…

(県民)
「個人的には上がってくれた方が、趣味とか教材とか買うのに使えるから、上がってくれた方がうれしいかなと思う」
「働く側は欲しいし、雇う側は払いたくない、みたいなところもあるのかなと思ったりするのですが、これからもちょっとずつでもいいので上がって欲しいなと思います」
「(物価高騰は)主婦には一番痛いです。雇われの方としては是非上げてほしいでしょうね、みなさんそれを願ってると思います」

ただ、県内の最低賃金は、全国で2番目に低い水準となっていて、全国平均の時給1055円を103円下回っています。

(宮崎労働局 坂根登局長)
「今回は55円と過去最高の引き上げ額となりますけが、労働者の方、物価高騰などに賃金が追いついていないということがありますので、最低賃金が上昇して県民の生活が少しでも楽になればいいと思います」

過去20年分の宮崎県内の最低賃金の推移を表したグラフです。


20年前、2004年の最低賃金は606円でした。そこから毎年引き上げられ、今年は952円と初めて900円台に乗り、過去最高になりました。

ただ、全国的にみると、いまだ低い水準ということで、求人などへの影響も注目されます。