日常生活に支援を必要とする人たちを対象に、心と体の機能をサポートする作業療法士。そのなかでも子どもの発達を支援する取り組みをしている作業療法士がいます。

生活しやすい状態を目指して

作業療法士として、宮城県内で発達障害の子どもを中心に、リハビリの支援に携わる佐々木寛子さん。この日は、仙台市内に住む小学5年生、木村嵩芽さんの自宅を訪れました。作業療法とは、生まれつき障害がある人や病気やけがなどで日常生活を送ることが難しくなった人を対象に、「こころ」と「からだ」の両面からアプローチをして、生活しやすい状態を目指してリハビリをすることです。

作業療法士 佐々木寛子さん:
「右側がちょっと硬かった、だからそこを(重点的にリハビリしましょう)」

嵩芽さんは、集中力をつけることや、落ち着いて話を聞くことを目標にリハビリを受けています。興味関心を引き出すうえで重要な「目の機能」を上げるマッサージやゲームを中心に、およそ1時間取り組みました。

木村嵩芽さん:
「(マッサージは)痛いところもあったけど・・(母・夕子さんQ、どこが気持ちよかった?)背中かな。やってもらったら軽くなった」
嵩芽さんの母 木村夕子さん:
「私自身では分からない、息子の体の中で起こっていることを説明してくださる。母の一面からみるとなんかちょっと“うーん”と思うことが、意外に順調に成長していっての行動だったりするっていうことが分かる」