3日深夜、島根県松江市美保関町の地蔵埼付近で、漁船が岩場に乗り上げる事故がありました。乗組員9人はすでに救助されており、命に別状はないということです。

美保関町地蔵埼付近で座礁したのは、新潟県所属の漁船「第八十八興洋丸」です。

3日午前0時14分、乗組員から「美保関で乗り上げた。9人乗りでけが人はない。早く助けに来てほしい」という旨の118番通報が境海上保安部にありました。

船に乗っていたのは、日本人7人・インドネシア人2人の合わせて9人で、海上保安庁の特殊救難隊や機動防除隊、境海上保安部や敦賀海上保安部の巡視船、美保基地のヘリコプターなどが出動し、3日午前7時すぎに全員の救助が完了しました。

3人が米子市内、1人が境港市内の病院に搬送されましたが、9人とも自力歩行が可能で命に別状はないということです。

第八管区海上保安本部によりますと、この漁船は9月27日に境港を出港し、かに漁を行っていたとみられています。

現場は美保関灯台から430メートルほどの岩礁地帯で、事故当時、北東の風15メートル、波の高さは3メートルなど、海上は荒れていたということです。

第八管区海上保安本部が、乗組員に話を聞くなどして、事故の原因を調べています。