石破総理の発言・政策に“ブレ”?

小川彩佳キャスター:
遊びに行くところではないとは思いますけれども…

早速始動した石破新内閣ですが、石破新総理の発言などについては、総裁選での発言と少し違うのではないかなどと、その“ブレ”を指摘する声も相次いでいます。

藤森祥平キャスター:
今回注目するのは、マイナンバーカードと保険証が一体化したマイナ保険証についてです。

現在使われている紙の保険証は、12月2日以降に新規発行がされなくなります。原則、マイナ保険証に一本化されることになっています。ちなみに8月時点で、マイナ保険証の利用率はわずか12%余りで、9割近くの方が紙の保険証を使っている状況です。

この保険証を巡って、石破総理は9月8日に総裁選に向けて、「納得してない人が多くいれば、併用も考えるのが選択肢として当然だ」などと見直す可能性について触れていました。

しかし、初入閣した平デジタル大臣や福岡厚労大臣は揃って「一本化に向けて方針は堅持したい」と、これまでの政府方針を踏襲する考えを示しています。石破総理からは特に新しい指示を受けていないということなので、言ってることとやっていることに齟齬が出てくるのかなという見方もできますね。

小川キャスター:
鹿島さんはこれまで何度か石破さんと話をされたことがあるということですが、総理としての姿はどうご覧になっていますか?

プチ鹿島さん:
石破さんがこれから戦う相手は野党ではなく、過去の自分だと思うんです。やはり過去の発言は一つ一つチェックされるだろうし、政策もチェックされると思います。それがぶれていくのであれば、「やはり石破さんでも、自民党の中の代表になるとだめなんだね」と思われてしまう。

石破さんは党内人気がなく、国民的人気と言われてきたじゃないですか。でもそれがぶれ始めると、もうどちらもなくなってしまうので、そこの立場でどれだけ腹をくくれるかというのは注目しています。

トラウデン直美さん:
今おっしゃった通り、党内人気の無さがある意味この“ブレ”に出てきているのかなという印象があります。やはり1人では何もできない中で仲間を集めなくてはいけないから、一旦仲間集めをしているのだとしたら、良し悪しは置いといて何となく納得はできる行動だと。

ただ、その後に今まで言ってきた石破さんがやりたかったことを、きちんとやってくれるならいいんだけどなという感じはあります。

小川キャスター:
一つ一つの言葉の重みが、総理となったら違うわけですからね。

プチ鹿島さん:
自民党の伝統的な知恵のような、端にいた人を真ん中に持ってくるというその立場に気づいて、どこを見るかですよね。やはり国民の方を見るかっていう。

トラウデン直美さん:
ジェンダーギャップとか若い人とか、いろんなことをやってほしいなと思います。

小川彩佳キャスター:
10月4日が石破総理の所信表明演説です。