イランは4月にもイスラエルを攻撃したけど、何が違うの?

目立つのは兵器の種類の違いです。
イスラエル軍によれば4月の攻撃でイランはドローン170機、巡航ミサイル30発以上、弾道ミサイル80発以上を撃ちました。
今回は合計180発(イスラエル軍によると)ですが、ドローンではなくミサイルで、中には「極超音速ミサイル」が含まれていたとの報道もあります。
(なお、イラン革命防衛隊は「何十発もの弾道ミサイル」としか言っていません)
飛翔体の数で言えば4月の攻撃のほうが多いわけですが、半数以上を占めたドローンはいわば「スローボール」で、撃ち落すのは比較的容易です。これに対して今回は「速球」主体の攻撃だったと言え、攻撃の強度としては高まっています。
イスラエルは4月の攻撃については99%が撃ち落された、としています。迎撃にはアメリカやイギリス、フランスも加わりました。
今回もミサイルのほとんどはイスラエルの誇る防空システムなどで撃ち落されたとイスラエル軍は発表しています。前回同様、アメリカも迎撃に関与しました。
イラン国営メディアは「9割がターゲットに命中した」との革命防衛隊の主張を報じていますが、信じるのは困難です。
なお、4月の攻撃のきっかけは、シリアの首都ダマスカスにあるイランの在外公館がイスラエルによるものと見られる空爆を受けたことでした。この空爆ではイラン革命防衛隊の幹部2人が死亡、そこからイランの報復攻撃まで2週間でした。
