初めて見る大きさにまずは驚く、信州が生んだ高級フルーツ「シナノパール」。

生産者は…。

■JA中野市プラム部会顧問 武田茂蔵(たけだ・しげぞう)さん
「ほかの普通のプラムとは全然違います。今までのプラムの概念を覆すような食味です」

中野市の農家・武田茂蔵さんに畑を案内してもらいました。

【武田さん】「これがシナノパールです プラムの中じゃ最大級になりますかね。大きいものはソフトボールくらいあります」

あまりの大きさからプラムなのに棚で栽培。

シナノパールは極晩生の品種で、いまが収穫時期です。

長野県が20年をかけて開発し、2018年に品種登録しました。

【宮入キャスター】「真っ白ですね」
【生産者・武田さん】「パールといった感じの色上がりになりますね 大きさで言えばこのあたりは300グラムを超えてきてるかなと」

大きさ以外にも、強い甘みが特徴のシナノパール。

なかでも、重さが225グラム以上、糖度が18度以上のものを県では「麗玉(れいぎょく)」と名付けてブランド化しています。

1玉ずつ箱に入れられ、東京や大阪のデパートなどで販売されるというその姿はまるで宝石のよう。

化粧箱に入った麗玉は、1つ3000円ほどで販売されるという高級プラムです。

そのお味は。特別にいただきました。

【宮入キャスター】
「うわーずっしり重い!(かじってみて…)すっごい甘い!皮の部分に少しだけ酸味があって、プラムらしさも感じます。このおいしさっていうのはどのくらいの人が知ってるんですか?」
【武田さん】「そうなんですよね…」

JA中野市によると、去年(2023年)のシナノパールの生産量は麗玉も含めておよそ10トン。

2600トンを生産しているシャインマスカットに比べて、まだまだとても希少です。

【武田さん】「非常に難しい品種で、皆さんのお口に届くほどの量が正直、ないんですよ」