そんなヘーゼルナッツと岩手には意外なつながりがありました。
今からおよそ70年前、1950年代の岩手県林業技術センターの研究資料です。

当時、食用での栽培推進に向け研究されていたとみられ、「当地にて生育可能」との記述もあります。
この時は実際の生産には結び付かなかったようですが、資料の発見はヘーゼルナッツの栽培を考えていた内澤さんの背中を押しました。
また、ヘーゼルナッツと同じカバノキ科のハシバミは県内にも自生していて、古くから食用とされてきた文化もあり、ヘーゼルナッツは岩手の地に適した作物とも言えます。
「寒さについてはこの作物は強くて、だいたいマイナス20度くらいまで耐寒性があると言われている」

(そうすると寒さよりも暑さ?)
「暑さは今までの常識と違うので、そこは心配なところではあります」
内澤さんは、知人の力などを借りながらほぼ独学で木を育てています。