北朝鮮による弾道ミサイルの発射の可能性などがニュースで報じられますが、実際、弾道ミサイルが日本に飛来した場合、どのような避難行動をとるべきでしょうか?

国民保護に関する総合的な情報提供サイト「内閣官房 国民保護ポータルサイト」に掲載されている情報を整理しました。

発射からわずか10分もしないうちに到達の可能性も 「Jアラート」に注意

弾道ミサイルは、発射からわずか10分もしないうちに到達する可能性もあります。

そこで国は「Jアラート(全国瞬時警報システム)」を通じ、緊急情報を流します。

具体的には、屋外スピーカーなどから国民保護サイレンとメッセージが流れるほか、携帯電話やスマートフォンに緊急速報メールなどが届きます。

屋外・屋内にいる場合、とるべき避難行動

弾道ミサイルが着弾した場合、激しい爆風や破片などにより身体へ大きな被害を受ける可能性があります。そのため、状況に応じた避難行動をとる必要があります。

【屋外にいる場合】

爆風や破片などを避けるため、「近くの建物の中または地下へ」移動する。

「緊急一時避難施設」(弾道ミサイル攻撃による爆風等からの直接の被害を軽減するための一時的な避難に活用する観点から都道府県知事等が指定する施設)をはじめ、コンクリート造り等の頑丈な建物や地下街、地下駅舎等の地下施設へ避難することが望ましいですが、それ以外でも構いません。

もしも近くに建物がない場合は「物陰に身を隠すか、地面に伏せて頭部を守る」。

近くにミサイルが落下した場合は「口と鼻をハンカチで覆い、現場から直ちに離れ、密閉性の高い屋内または風上へ避難する」といった行動が推奨されています。

【屋内にいる場合】

爆風で割れた窓ガラスなどを避けるため、「窓から離れる」または「窓がない部屋へ」移動する。

また、近くにミサイルが落下した場合は「換気扇を止め、窓を閉め、目張りをして室内を密閉する」といった行動が推奨されています。