セリンジャー監督「今の100%を継続して出し切ることを求めている」

 とはいえ、競争相手の戦力も、事業規模を含めた充実度も一段とレベルが上がるSVリーグ。数々の修羅場を経験してきた名将は冷静な眼で見つめています。

 「たしかに戦力としては、上位チームと互角に渡り合えるだけの攻撃力はついてきた。ただ、現代のバレーボールは、大事なところで強烈なサーブをたたき込んで重要なポイントを奪いきれるのか、あるいは、相手の強力な攻撃に対して完璧な2段トスをあげてそれを決めきる1ポイントをとる力があるのか、そういった1つのポイントで勝負の行方が決まる。そのためには、1ポイントを取りきる、逆に許さないメンタルとスキル、長丁場を戦い抜くフィジカルを含めたタフさを身につける必要がある」としたうえで、「そこには、まだまだ経験が必要だと思っている。だからこそ、選手たちには、日々今の100%を継続して出し切ることを求めている」と話しました。

 80%でもなく、120%でもない。変わらず日々、瞬間瞬間に100%を出し切ることを継続することが、個人のレベルアップ、ひいてはチーム力の強化につながると、100%の努力を積み上げていくことの重要性を訴えました。