「テンションが上がっていた」

~弁護人からの被告人質問~

Q)少女に声をかけた当時、性的な意図はありましたか?
被告「そのときはホテルに連れ込むとか考えていませんでした」「自分の仕事で入善に帰らなければならなかったので、さすがに無理やり連れ込むことは考えていなかったんです」

被告は、一貫して「性的な意図はなかった」と話しました。

Q)少女は声をかけられた直後、恋人に「もう少ししたら電話をかけて」とメッセージを送ったそうです。どうしてそうしたか、理解できますか?
被告「断りたかったけど怖かったのではないかなと」「被害者の心情をうまくくみ取れなかったんです」「反省しています」

Q)あなたから「個室に行こう」と誘ったのですか?
被告「『2人っきりになれるような場所』という意味合いで、もしかして言ったのかもしれないです」

Q)なぜ「喫煙所」だったのですか?
被告「少女が『喫煙所あるよ』と言ったんです」「喫煙所の存在はわかってませんでした」

Q)今は、なぜ少女が喫煙所に行こうとしたか理解できますか?
被告「公共施設で、安全性があって周囲に人がいるからと、今では理解しています」

Q)拒絶された記憶はありますか?
被告「拒絶はあったかなと…」

Q)ストップできなかったですか?
被告「テンションが上がってしまっていたので」

Q)その後、少女が恋人にLINEで「最悪」と送った。どういう意味だと理解してますか?
被告「私に対しての『最悪』という意味だと理解しています」

Q)性的な意図はなかったのに、どうして性的な行為に及んだのですか?
被告「初めての富山でナンパが形式的に成功して、その時のムードを勘違いして行為に及んでしまいました」

Q)防犯カメラの存在は念頭になかったのですか?
被告「ありました」

Q)それなのにどうして?
被告「当時の気分的な問題もあって、当時はやってしまったのかなと…」

Q)今後の人生で再び同じようなことを犯さないためにどうするのですか?
被告「ナンパはやめます」「怖い思いをさせてしまったことは非常に反省していますし、迷惑かけてしまうことを心に刻んで、ナンパはしないです」「相手の気持ちを尊重していけたらなと…」

Q)母親に対してはどのような思いでいますか?
被告「迷惑をかけてしまって本当に申し訳なかったなという気持ちです」「やってしまったことは変わらないので同じ過ちは犯さないように…」

Q)少女に対する謝罪はありますか?
被告「非常に怖い思いをさせたが、自分自身気づけなかったです」「本当にごめんなさいという気持ちでいっぱいです」「軽い気持ちでやってしまったことが重いことになる」「同じようなことを犯さないよう罪を償って生きていきたいです」