四季ではなく「二季」に!?

偏西風も日本付近ではやや南に蛇行する予想となっていて、北からの寒気が流れ込みやすくなる予想です。最近、「四季の中で春や秋が短く、『二季』のようになっている」という声をよく聞きますが、2024年後半に関してはまさにそのようになる可能性があります。つい先日まで東日本や西日本を中心に記録的な残暑が続きましたが、冬は思いのほか早くやってくる可能性があります。また、猛暑の直後ということで気がかりなのが、日本海の海面水温が平年よりかなり高くなっているということです。

9月23日現在の日本近海の海面水温の平年差。山陰沖の日本海は平年より5度以上高くなっている所もみられる(気象庁HPより)

海面水温はなかなか急には下がりません。こうした状態で冬を迎えて上空に強い寒気が流れ込んでくると、ふだんの冬以上に暖かい海との温度差で雪雲が大きく発達し、日本海側を中心に雪の量が一気に多くなるおそれがあります。実際に寒候期予報では、冬の間、北~西日本の日本海側の降雪量は「平年並みか多い」予想となっています。「短い秋」の間に雪かき用品の準備など、冬への備えを進めておきましょう。