急な河川の氾濫も地震の倒木などが影響か?

山内キャスター:
そしてもう一つ、河川の氾濫です。大雨が降ったことにより多くの土砂が住宅に流れ込みました。

輪島市久手川町では、中学3年生の喜三翼音さんを含む3人が行方不明、1人が死亡となっています。

雨が多く降った時、家が流れるほどの濁流が必ず来るのかというと、そういうわけではありません。

例えば、能登半島地震で倒れたままになっていた木や、残っていたがれきが今回の大雨によって更なる流木とともに一気に下流にやってきます。そして、橋などで水が塞がれることによって、せき止められた水がさらに勢いを増し、住宅などの方にまで流れてきてしまうというようなことが起こったのではないか。「大量の流木が川の流れを遮り、別の強い流れを作ってしまったのでは」と石川名誉教授は話しています。

井上貴博キャスター:
元日の地震によって(能登地方の)各地で地盤沈下したままで、災害廃棄物の処理もできていないまま。そして、珠洲市などではようやく水が通りだした矢先に今回の被害が出ているわけですよね。

ホラン千秋キャスター:
地形によって潜んでいる自然災害のリスクはそれぞれ違うと思いますが、短期間で連続して起こることによって、新たなリスクが生まれる可能性もあるということを心に留めておかなくてはいけないなと思います。