能登半島地震の被災地を襲った記録的な豪雨。亡くなった方は7人となりました。
輪島市では、中学3年生が行方不明になり、家族は捜索活動を見守っています。(23日午後5時頃の放送より)

能登地方の広い範囲で豪雨被害 不明者の捜索続く

山内あゆキャスター:
石川県・能登地方の豪雨被害についてです。降り始めからの雨量が500ミリを超えた輪島市では大きな被害が出ました。

輪島市宅田町では仮設住宅が床上浸水しました。そして、25日開通予定だった中屋トンネルでは土砂崩れが発生し、2人が死亡しました。また、川の近くにあった住宅が流され、現在、3人が行方不明、1人の死亡が確認されています。

能登半島地震で大きな被害があった珠洲市でも、川沿いの住宅が傾くなどの被害が出ました。

県内の各地で土砂崩れが発生 元日の地震の影響か?

山内キャスター:
今回、浸水とともに大きな被害があったのが土砂崩れです。上空からの写真を見ると、山肌が大きく崩れている場所が何か所もありますが、全貌は明らかになっていないということです。

今わかっているだけで通行止めは42か所(土砂崩れ以外も含む)、孤立している集落も56あるということです。

土砂崩れの被害を大きくしたのは、地震の影響もあるということです。東京農工大学の石川芳治名誉教授に伺うと、「1月の能登半島地震で山の地盤に緩み・亀裂が生じており、土砂崩れのリスクが高まっていた。そこに記録的な大雨が降ったため、能登地方の広い範囲で土砂災害を引き起こしたのでは」ということです。