今年の猛暑「肥料分が抜けてしまう」
今年の8月下旬の平均気温は「29・2℃」で去年より0・5℃高く、9月上旬の平均気温は、「28・4℃」と1・7℃高くなっています。
数字で見ると1℃ほどの差ですが、コメにとってはこの違いは大きいといいます。
記録的な猛暑となった今年、「元気つくし」は順調に育っているのでしょうか。

「元気つくし」を育てる長野久さん「まあまあのできかなとは思っています」
暑さに負けず元気に育っていました。
生産者は暑さに耐えられるよう、例年より多く肥料をやり手間をかけたため、品質に影響はないとみられるということです。
「元気つくし」を育てる長野久さん「あんまりこんなに暑いとですね、早く肥料分が抜けるんですね。あとで肥料を足してあげないとだめですね」
「10年後にも美味しいお米」
福岡県は今「元気つくし」よりもさらに「高温に強いコメ」の開発に取り組んでいます。
福岡県農林業総合試験場 水稲育種チーム 高田元気 チーム長「今よりもっと暑くなることを想定して10年後の気象条件にも耐えられる品種、10年後も安定して品質の良くて美味しいお米を作れるように育種に取り組んでいく」
新しい品種を生み出すのに10年はかかると言われているコメの品種改良。
「日本一の暑さ」にも負けないコメの開発が進んでいます。