鹿児島県は、死亡した新型コロナ感染者の年代別の人数などを原則3か月ごとに発表していて、先週、先月までの3か月間の死者231人の内訳を発表しました。
90歳以上が最多の96人、80代が73人と年齢が高いほど多い一方で、10代1人と10歳未満1人もいて、県の発表では子どもの死者は初めてとなります。
死亡した2人の子どもは基礎疾患はなかったということで、2人を診察した小児科医は、重症化リスクが高齢者と比べて低いとされる子どもでも亡くなるケースが出てきていると警鐘を鳴らします。
(岡本教授)
「感染する人の数が多くなると、それに伴って重症化する人の数も多くなる。重症化する人の中で亡くなる人も出てくるという意味で増えてきた」
死亡した2人の子どもを診察した鹿児島大学病院小児科の岡本康裕教授です。死亡したのは0歳と11歳の子どもで、いずれも基礎疾患はなかったと話します。
新型コロナに感染しても1日から3日程度のかぜの症状で済む子どもが多い一方で、感染者の増加に伴って子どもの重症化・死亡事例も出てきているといいます。
一般的に子どもが重症化するケースとして、コロナに限らず感染症で免疫が過剰に働いて脳に影響が出る「急性脳症」が多いとされます。子どもは自分の体調の異変を伝えるのが難しいケースもあることから、子どもの体調を観察する際は、わずかな変化を見逃さないよう注意してほしいと話します。
(岡本教授)
「お父さんお母さんがいつもと様子が違うと感じる、そこが最初のきっかけ。嘔吐を繰り返す、反応が悪い。例えば好きなおもちゃを見ても知らん顔をしている、大好きなキャラクターがテレビに出ても知らんぷりをしてぼーっとしてるというのもきっかけ」
医療がひっ迫を受けて県は医療機関の適正受診を呼びかけていますが、「急性脳症」では症状が急激に悪化するケースもあることから、異変に気付いた場合はためわらずに救急車を呼び、医療機関を受診してほしいと話します。
(岡本教授)
「医療がひっ迫をしていると言われるせいで、病院に行くことを遠慮する人がいる。迷惑だとか、いけないということはない。救急車は呼ぶべき時には選んだ方がいいというのを伝えたい」
また、県内で死亡した2人の子どもはワクチン未接種で、岡本教授は重症化を防ぐ意味でも未接種の人は接種を検討してほしいと呼びかけます。
(岡本教授)
「2人のお子さんのことを発表した理由は、予防接種をまだ受けてなくて迷っているという人がいれば、今回の話を聞いて予防接種を受けた方がいいと思ってもらえたらと思った。打っておいたほうが重症にならなくて済むメリットが明らかにある。『ワクチンを打っておいた方が良かった』ということにならないようにしてほしい」
なお、県と鹿児島市、県小児科医会は共同で、子どもが感染した場合に自宅で見守って良い状態と、受診や救急車を呼ぶべき状態などを詳しくまとめた資料を作成し、県と鹿児島市のホームページで公開しています。
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