道場で平均7時間の練習…「詰碁試験」では断トツの1位

 そして午後は、囲碁道場でさらに囲碁の勉強。プロ棋士を目指す子どもばかりが20人集まり、数々のプロ棋士も輩出している本格的な道場です。怜央くんは小学6年生のお兄さん・夏輝くんと一緒に訪れました。ここに通い始めて4年目。夏休み中はほとんど毎日休むことなく通い、平均7時間、中には11時間以上練習した日も。
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 (辻沙穂里アナウンサー)
 「これ見てください。『詰碁試験』で怜央くん断トツ1位です。詰碁というのは、相手の石を取るには次にどこを打ったらいいでしょうという『読み』を鍛える練習なんですけど、それで怜央くんは断トツ1位を取っています」
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 (師範代表 吉川一さん)
 「道場に来た当初は僕の方が(詰碁を)できていたんですけど、もうあっという間に抜かれて。中盤の戦いでも詰碁の力が生きて、こっちが楽勝かなと思っていた碁を一瞬で逆転されたりとか。詰碁はもう彼にはかなわないです」
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 (道場に通う小学4年生・岩本母都子ちゃん)
 「(怜央くんは強い?)うん。(囲碁以外のときも話はする?)うん。普段はヤンチャ」

 (怜央くんの兄 藤田夏輝くん)
 「(Qお兄ちゃんから見てどんな弟?)元気な弟」

 (藤田怜央くん)
 「(Q普段は友達とどんな話をする?)…」

 恥ずかしそうな怜央くん。
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 やっぱりカメラの前ではまだまだシャイですが、午後6時、みんなとの夕食の時間になると…。

 (道場に通う子ども)「松屋のほうがおいしいで!」
     (怜央くん)「吉野家の方がおいしい」
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 30分休憩してみんなとリラックスした後は、再び真剣な顔に。この日はトータル11時間も囲碁の勉強をしましたが、集中力は全く切れる様子はありません。
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 こう育ったのには、お父さんが大切にしてきた1つのことがありました。

 (怜央くんの父 藤田陽彦さん)
 「好きなことにとことん付き合ってあげるということはしてきました。ハマったのはできる限り付き合ってあげますよね。ボードゲームとか好きでしたし、カードゲームとか。例えば朝起きて、昼まで大富豪をするんですよ、一緒に。ハマるとずーっと進んでいくというか。(Q囲碁もそうやってハマっていった?)そうですね」
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 そして気が付けば夜の9時。囲碁教室の掃除を手伝って、1日を終えます。

 (怜央くんの父 藤田陽彦さん)
 「(Qこの後の予定は?)もう家に帰って風呂に入って寝る。あしたはこの道場がお休みなので、もう1か所の先生のところに行きます」

 (2022年9月2日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」より)