囲碁を始めたきっかけは『オセロ』

 そんな怜央くんが囲碁を始めたのは5年前の4歳のとき。きっかけは意外なことでした。

 (怜央くんの父 藤田陽彦さん)
 「オセロです。オセロを朝起きたら『やろ』って持ってきますし、(仕事から)帰ってきたら『やってくれ』ってずっと言い続けますので」

 とにかくオセロをやりたい怜央くんの熱意に対応しきれなくなり、オセロ教室を探したものの見つからず。そこで、見た目だけが似ているという理由で囲碁教室に通わせることに。
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 教室の代表の林達也さんによりますと、通い始めた初日から普通の子どもとは違ったといいます。

 (囲碁サロン雅 林達也さん)
 「衝撃だったのが、初日。通常はすぐ休憩したがるんですけど、『休憩する?』って聞いたら、『ううん』って言われて。『トイレ行ってもいい?』って言ったら、『なんで?』って言われて。ずっと囲碁にハマってくれていたっていうのがすごく印象に残っています」
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 その2年後、囲碁のイベントに来ていた怜央くんに毎日放送が偶然インタビューをしていて、こんなことを答えていました。

 (藤田怜央くん※当時6歳 2019年)
 「(Q将来は何になりたい?)プロ棋士になりたい」

 6歳のときにはすでにプロを目指していたという怜央くん。囲碁以外でも異彩を放っていて、1歳半の時には大阪の地下鉄路線図の全駅名を暗記。4歳のころには、都道府県の名前を全て暗記し、さらにその面積を大きい順から言うような天才児でした。