「適切な判断」と歓迎しました。リニアのトンネル工事をめぐり、静岡県が県内のボーリング調査を容認したことについて、静岡市の難波市長は、9月20日の記者会見で評価したうえで「しっかりとしたリスク管理をしていただきたい」とJR東海に注文を付けました。
<静岡市 難波喬司市長>
「適切な判断だと思います。先進ボーリングで得られたデータが出てきますので、それをもとにトンネル湧水量や生態系への影響がどうなるのかを評価していく必要があると思います」

リニア中央新幹線のトンネル工事をめぐり、JR東海は山梨県側から静岡県側に向かって地質や地下水を調べるボーリング調査を行っています。静岡県内の調査について、川勝前知事は、県境から300メートル以内の実施を認めてきませんでしたが、鈴木知事は9月17日、大井川流域から合意が得られたとして県内の調査を認めました。

<静岡市 難波喬司市長>
「調査を行うというのは、静岡市としては歓迎をしたいと思っております。ただし、しっかりとしたリスク管理をしていただきたい」
難波市長は、岐阜県瑞浪市で発生したリニア工事が原因とみられる水位低下について、適切な情報公開がなかったことを挙げ「社会からの信頼を得るような工事を実施してほしい」と調査に注文を付けました。