浪江町の震災遺構・請戸小学校について町議会は20日、指定管理者制度を導入することを全会一致で可決しました。

浪江町の請戸小学校は県内唯一の震災遺構で、2021年10月から一般に公開されています。これまで、教育旅行や防災研修など県内外から多くの人が訪れ、昨年度は開館以来最多のおよそ6万4000人が来館しました。しかし、経営面では年間400万円近くの赤字となっていて課題となっていました。
こうした中、町は運営コストの削減や集客を強化するため、指定管理者制度を導入する方針を決め、20日の町議会で全会一致で可決されました。
指定を受けたのは、宮城県多賀城市のNPOで、来月1日から運営が始まります。今後、施設を活用した子どもたちの防災教育や外国人観光客向けの情報発信を強化していく方針だということです。