「みんなで力を合わせて怨讐を越えてやっていこう」
旧民主党では鳩山由紀夫氏の退陣を受けて小沢一郎氏を推すグループと菅直人氏を推すグループが対立した。旧民主党の実力者だった重鎮は当時を振り返り、今に重ねる。

元民主党幹事長 輿石東氏
「党内が“反小沢だ”“親小沢だ”そんな言葉が出てくるようじゃダメ(中略)亡くなられた野中(広務)さんが政権を維持するためには“悪魔にもひれ伏す”って言葉を使ったってエピソードがある。やっぱり自民党はしたたか…、最後はまとまる。この一致団結して政権を狙いに行くっていうのは立憲の中ではまだ弱い…」
小沢一郎氏の名は、今回の代表選でも野田氏擁立に動いたなど報じられている。後藤謙次氏は野田氏に聞きたいことがあるという。
ジャーナリスト 後藤謙次氏
「小沢さんは年齢も考え“これが最後の出番だ”と考えている。やっぱり聞きたいのは12日ですか野田元総理と小沢さんが歴史的な和解をしたという…。どういう会話をしたのか…そこが今も気になる。つまり小沢さんがどういう言葉を言ったので手を握ることになったのか…」

立憲民主党最高顧問 野田佳彦 元総理
「ま、中身を詳しくは…。ざっくりいうと、政権取りのチャンスは滅多に来ない。ひとつは93年。あの時は小沢さんが自民党を出て…、私も枝野さんも1年生議員。次が2009年。今回は久しぶりの千載一遇のチャンスだ、と…。(中略)自民党に失望して離れた人たちを狙って“穏健な保守層”までターゲットにした戦略が必要だ…という方向性で一致したので…。みんなで力を合わせて怨讐を越えてやっていこう…と共鳴しあった」
立憲民主党 泉健太 代表
「今党内で親小沢・反小沢って話は出てこないです。(中略)悪魔にでもひれ伏すというのは政権を持って旨味を知ってお金や権力を駆使してきたから、それを手放したくなくて悪魔にひれ伏すんで。我々は金の権力もない政策理念あるいは使命感で一緒になっているんで…」

立憲民主党 枝野幸男 前代表
「(親小沢・反小沢は)輿石先生が現役でやっておられた時代の話だと思います。今の立憲は私が1年泉代表が3年、民主党時代のようなバラバラなことは1件もありません…」
立憲民主党 吉田晴美 衆議院議員
「私は目指す社会を作りたいんです。立憲はここでまとまっている。理想を語るだけでなくて実現するためならあらゆる手段を使うべき。それぞれの執念がおありでしょうが」