投資した金を株の運用にあてると偽り、現金500万円を騙し取ったとして、詐欺の罪に問われた生命保険会社の元社員の男の初公判が19日行われ、男は起訴内容を一部否認しました。
この裁判は2022年5月、嘘の株への投資話を持ち掛け、金沢市の60代の男性とその妻から現金500万円をだまし取ったとして、プルデンシャル生命保険金沢支社の元社員で京都市中京区の男(65)が詐欺の罪に問われているものです。
金沢地裁で行われた初公判で、男は「現金を受け取ったのは事実です。しかし、騙すつもりはありませんでした」と起訴内容を一部否認しました。
弁護側もだます意思はなかったとして、詐欺罪については無罪を主張しました。元勤務先のプルデンシャル生命保険が行った調査では、男は退職後も含め2023年までの24年間に、投資名目で40人から合わせておよそ7億8000万円を預かっていたことが判明したということです。
また男は19日、新たに投資金の名目で、加賀市の50代の女性から現金1700万円をだまし取ったとして再逮捕されました。これで逮捕は4回目です。