“似ていない”兄弟と指摘も…「卵子提供」親が抱える不安

10回以上の体外受精に失敗した末、卵子提供で次男を授かった香澄さん(仮名)、まもなく2歳になる次男にも卵子提供で生まれたことを伝えるつもりだ。

だが、卵子提供を認める法律がない日本で、我が子が今後、周囲にどのような受け止め方をされるのか、不安は拭いきれないという。長男の学校でも兄弟が似ていないことを指摘された。

「卵子提供」で出産 香澄さん(仮名)
「(長男の)担任の先生にも『全然違いますね』と言われるので、その流れで言えない…。エゴじゃないかとか、そこまでしてとか、私自身は気にしないんですけど、子どもが見た時に傷つくのはすごく恐れていますね」

香澄さんは法律が定められ、卵子提供によって生まれた子どもたちが、生きやすい社会になることを願っている。

香澄さん(仮名)
「法整備はやっていただきたいという強い思いがある。法整備が整っていないというのは、社会から認められていないのかなとか思われるとかわいそうなので。存在を否定するような社会ではなく、色んな家族があるっていうのを分かってもらえればなと思います」