日本向け「卵子提供」 海外の業者は複数存在 規制や罰則は?

NPO法人が、ドナーのなり手を確保するのに苦労する一方で、ネットで「卵子提供」と検索すると、日本人向けに卵子を提供している海外の仲介業者のサイトが複数確認できる。
なぜ、これらの業者はドナーを集められるのだろうか?アメリカの仲介業者は…
日本人向けに「卵子提供」を行うアメリカの仲介業者
「(ドナーへの)謝礼金として1万ドル、日本円にすると150万円ぐらい。基本は若くて健康な女性。身長は平均以上あればOKという方が多い。だいたい日本人の方は日本人のドナーを希望する方が多いですね」
さらに、別の中国の業者は120万~300万円の報酬をドナーに支払うという。

取材メモ
「お客さんの大部分は中国の富裕層。ドナーは台湾や日本の方が結構人気がある」
「写真はお客さんに見せないとマッチングできない」
「学歴とか身長、どれくらい卵子がとれるかをお客さんは重視」
顧客は外見や学歴、人種などを精査しドナーを選択するという。
日本のドナーに高額報酬が支払われ、ドナーの学歴などを条件とした取り引きが許されるのは、日本には卵子を提供する際のあっせんに関する規制や罰則がないためだ。

超党派の国会議員連盟が議論を進めているが、法案提出には至っていない。さらに、日本産科婦人科学会も卵子提供などの生殖補助医療に慎重な立場を取っている。