震災発生後に避難所となった岩手県山田町の小学校で、津波被害から立ち上がろうとする地域の姿を紹介し、避難所の人たちを励ました学校新聞があります。
この学校新聞を手がけた児童の1人の今を追いました。

山田町大沢にある食料品店「ぶとうストア」です。
朝獲れたばかりの魚介類と手作りの総菜を提供しています。
人気商品の一つ、ボリューム満点のかつ丼を作っているのは、ぶとうストアの店主の長女、武藤愛さん25歳です。

3年前に当時勤めていた仙台市のコールセンターの会社を辞めて、ふるさとに帰って来ました。

(記者:目が回るほど忙しいんですね)
「そうですね。基本的にこんな感じで動いてます」
東日本大震災による山田町大沢地区の死者・行方不明者は合わせて121人。

770棟あった住宅の3分の2以上が被害を受け、地域の主要産業である漁業にも甚大な被害が発生しました。