ニホンライチョウの人工繁殖に取り組んでいる大町山岳博物館は、17日、8羽のヒナを、博物館の施設から中央アルプス駒ヶ岳の飼育用のケージに移送しました。

博物館では今年度、ライチョウが野生に復帰しやすいように、高山植物を消化するための腸内細菌や、寄生虫への抵抗力の獲得を目指した飼育を行ってきました。

環境省によりますと、4月下旬から7月5日にかけて、中央アルプスでライチョウの調査をした結果、およそ60か所の縄張りと少なくとも120羽の生息を確認していて、2022年の41羽、2023年の83羽から大幅に増えています。

17日に駒ヶ岳に移送されたヒナは、ケージの中で一定期間環境に慣らして成育したた後、放鳥されます。